カレーラーメンを食べたことがありますか?
- 醤油ラーメン
- 味噌ラーメン
- 塩ラーメン
- 豚骨ラーメン
のラーメン屋は数えきれませんが、カレーラーメンを提供するお店はかなり少ないですね。
また、カレーうどんやカレー南蛮(カレーそば)に比べても、カレーラーメンはまだまだ
マイナーなイメージです。
国民食と言われている「カレー」と「ラーメン」を一緒にした「カレーラーメン」。
カレーラーメンは、いつどこで誕生したのでしょうか?
今回はカレーラーメンについて解説します。
カレーラーメンの発祥は?
カレーラーメンの発祥は、なんと日本なんです!
もう驚かないよ!
なんとなく日本が発祥だと思っていたよ。
カレーラーメンは、
- 三条カレーラーメン(新潟県三条市)
- 苫小牧カレーラーメン(北海道苫小牧市)
- 室蘭カレーラーメン(北海道室蘭市)
- 味噌カレー牛乳ラーメン(青森県青森市)
が有名です。
年代の古い順に紹介しますね。
三条カレーラーメン
三条カレーラーメンは、新潟5大ラーメンの一つに入ります。
ちなみに三条カレーラーメン以外の新潟5大ラーメンはこちら↓↓
- 「新潟あっさり醤油ラーメン」
- 「新潟濃厚味噌ラーメン」
- 「燕三条瀬油ラーメン」
- 「長岡生姜醤油ラーメン」
三条カレーラーメンの歴史は古く、70年以上の歴史があります。
1933年(昭和8年)「大黒亭」の創業者の八木丸一さんが考案しました。
東京の洋食店で修業した八木さんが、イギリス式のカレールーの製法を習得して三条市に帰郷します。
修行で取得したカレーをラーメンに応用したのがカレーラーメンの始まりです。
カレーラーメンの誕生は戦前ですが、三条市民にカレーラーメンが広まったのは高度経済成長期。
三条市は金属産業の盛んで、鍛冶職人たちは昼食を食べる暇がないほど忙しい日々でした。
そんな職人たちの活力を支えたのがカレーラーメンなんです。
三条ラーメンの定義は、「カレー味のラーメン」。
細かい定義はなく、お店それぞれの個性あふれるのが三条カレーラーメンなのです。
- 具だくさんのカレーラーメン
- つけ麺タイプのカレーラーメン
- スープがカレー味になっているカレーラーメン
- ラーメンにカレーをのせたカレーラーメン
お店ごとの違った味が楽しめるのが三条カレーラーメンの魅力なのです。
苫小牧カレーラーメン
1965年(昭和40年)北海道苫小牧市にある「味の大王」にて、カレーラーメンが誕生します。
その当時から北海道ラーメンと言えば、
- 札幌「味噌ラーメン」
- 旭川「しょうゆラーメン」
- 函館「塩ラーメン」
というラーメン文化が出来上がっていました。
その中で札幌の味噌ラーメンがダントツで有名です。
味の大王・先代店主高橋一郎さんが人気のカレーとラーメンを一緒にできないかと考えていました。
発売当初はカレーラーメンを酷評され、全く売れません。
高橋さんは、そんな酷評にもめげずにカレーラーメンづくりに努力を重ねていきます。
今では苫小牧と言えば「カレーラーメン」と言われるくらい定着していきました。
味の大王のラーメンを食べた感想をのせたXです。
おすすめの具材は、チャーシュー・ワカメ・ネギだそうです。
また苫小牧では、カレーラーメンの他にカレーメニューがあります。
ホッキカレーです。
苫小牧ではホッキ水揚げ量日本一を誇っていて、家庭のカレーの具にも入れていたとか。
「W(ダブル)カレーの街 とまこまい」を掲げ、カレーラーメンとホッキカレーは苫小牧の
2大ソウルフードとして定着しています。
室蘭カレーラーメン
北海道のラーメンといえば、
- 札幌の味噌ラーメン
- 函館の塩ラーメン
- 旭川の醤油ラーメン
の三大ラーメンが有名です。
そこに第4の北海道ラーメンの候補として名乗りを上げたのは室蘭カレーラーメンです。
2006年(平成18年)室蘭カレーラーメンの会が発足。
カレーラーメンを室蘭の観光資源とすべく、PR活動を行っています。
さかのぼること1972年(昭和47年)に味の大王室蘭本店が開店。
苫小牧市の味の大王とのれん分けかどうかは現時点では不明です。
その当時でも味噌ラーメンが主流で、カレーラーメンはなかなか売れませんでした。
1980年代には、室蘭市内のラーメン店でもカレーラーメンをメニューに加えるようになります。
また室蘭出身のモーニング娘。のメンバーだった安倍なつみさんが、ラジオで紹介したことが
きっかけでカレーラーメンが注目されるようになりました。
現在では室蘭のラーメン店の6割ぐらいカレーラーメンが提供されているのだとか。
室蘭カレーラーメンの特徴は、中太ちぢれ麺でスパイシーでとろみのある濃厚スープ。
室蘭カレーラーメンに決まりごとはなく、店舗ごとのオリジナリティのある具材が入ったカレーラーメンなんですよ。
味噌カレー牛乳ラーメン
「味噌カレー牛乳ラーメン」と聞いて味の想像ができるだろうか?
味噌カレー牛乳ラーメンは青森県青森市のソウルフードなんです。
味噌カレー牛乳ラーメンは、札幌味噌ラーメンがベースで、牛乳とカレー粉は少量入れることで完成します。
味噌カレー牛乳ラーメンの生みの親である佐藤清さん。
佐藤清さんは、札幌らーめん横丁でラーメン店を経営していました。
1968年(昭和43年)青森に「味の札幌」を開店します。
当時お店に学生がたむろしていて、味噌ラーメンにふざけて調味料をいれてたりしていたとか。
学生さん、なにやってんの?!
偶然にカレーと牛乳を入れたことで誕生した奇跡ラーメンなんです。
1978年(昭和53年)正式メニューになり現在に至ります。
現在は佐藤さんの弟子であった味の札幌大西を含め5店舗で、味噌カレー牛乳ラーメンの味が
受け継がれています。
カレーラーメン専門店があった?
カレーチェーン店カレーハウスcoco壱番屋も、カレーラーメン専門店も出店していました。
『麺屋ここいち』は、残念ながら2021年完全撤退してしまいました。
ココイチのカレーラーメンは、もう食べられなくなったのでしょうか?
いえ、今でも食べられるんです!
提供店舗は限られていますが、coco壱番屋でカレーラーメンを提供されていますよ。
ちなみに、選べる辛さは5辛までです。
一応6辛以上もできるらしいんやけど、
5辛を完食した方のみやて!
coco壱番屋 カレーラーメンの詳細はこちら
インスタント麺はどうだったの?
カレーラーメンのインスタント麺が登場したのは、1961年(昭和36年)です。
- 日清食品「チキンラーメン プラスカレー」
- エースコック「カレーラーメン」
カレーラーメンを有名にしたのが、1973年(昭和48年)日清食品 カレーヌードル カレーでした。
それ以降各社からカレー味のインスタントラーメンが発売され、人気が定着しています。
- 新潟三条カレーラーメン
- 苫小牧カレーラーメン
- 室蘭カレーラーメン
- 味噌カレー牛乳ラーメン
カレーラーメンは、ラーメン界や麺界の中でもまだまだマイナーな存在です。
ご当地カレーラーメンやソウルフードとしてのカレーラーメンを押している地域もあります。
今後もカレーラーメンに注目していきたいですね。
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