寒い冬には、温かい中華まんが食べたくなりますよね。
コンビニで手軽に買える中華まんは寒い日にピッタリです。
あなたの好きな中華まんは、何ですか?
私は断然カレーまんが大好きです!
ふわふわの皮の中に、スパイシーなカレーがぎっしり詰まったカレーまん。
一口食べれば、口の中に幸福感が広がりますよね。
しかし、最近ではコンビニでカレーまんを見かけなくなりました。
黄色い皮をしたカレーまんは、独特の存在感を放っていたのに本当に寂しい限りです。
今回は、中華まんの歴史からカレーまんの魅力を改めて紹介し、あなたもきっと食べたくなるような情報をお届けします。
中華まんは日本の食べ物?
そもそも中華まんは日本の食べ物でしょうか?
中華まんの起源は中国ですが、中身などの具材は日本独自の発展をして今に至ります。
中華まんの原型は、中国の包子(パオズ)といい、点心の一種です。

具が入っている物が包子、具が入っていないものは饅頭(マントウ)といいます。
小麦粉・水・酵母・ベーキングパウダーを使い、具を包んだ蒸したものです。
包子の歴史は古く、三国時代の諸葛孔明によって生まれたと言われています。
当時、人頭をお供えすることで災いを避ける風習がありましたが、諸葛孔明が小麦粉で作ったまんじゅうを人頭に見立てて、お供えしたことが始まりとされています。
また包子は、ふっくらとした形から、子孫繁栄や福を呼ぶ縁起物としても考えられてきました。
では日本にいつ頃伝わったのでしょうか?
はっきりとした時期が分かりませんが、本場中国の中華まん(包子)は、中華街などで販売されていたらしいのです。

1859年(安政6年)に横浜が開港したんや。横浜中華街の前身である横浜新田の居留地時代から数えると、今年で166年の歴史になるんやね。
その当時、本場中国の中華まん(包子)は、日本人の口に合わなかったようです。
1927年(昭和2年)新宿中村屋が日本人の好みに合うようにアレンジし、広く普及しました。

日本における中華まんは、新宿中村屋が発祥なんですって!
新宿中村屋の創業者である相馬愛蔵・黒光夫妻が、1925年(大正14年)中国へ旅行したことが中華まんが誕生するきっかけでした。
二人は包子を食べてみたら、油っこくてあまり美味しくなかったそうです。
しかし相馬愛蔵氏は、日本人の味覚に合わせればきっと売れると確信し、試作していきます。
生地の改良が難しかったようですが、中国人の料理人から手法を得て、発売に至りました。
肉まん・あんまんという商品名では売られておらず、「天下一品 支那饅頭」と命名。
肉まんは天下一品 支那饅頭(肉入)、あんまんは天下一品 支那饅頭(餡入)という名で売られていました。
現在、私たちがコンビニなどで手軽に買える中華まんは、新宿中村屋が開発したものがベースになっています。
その後、1955年(昭和30年)に山崎パン、1964年(昭和39年)井村屋が参入してきました。
カレーまんの生みの親は井村屋
肉まんとあんまんを日本で初めて販売したのは、新宿中村屋です。
では、カレーまんはいつ頃発売されたのでしょうか?
1977年(昭和52年)に井村屋が、カレーまんを発売します。
その当時は肉まんとあんまんしかなく、カレーまんは大ヒットしました。

その後ピザまんなどバリエーションが豊かな中華まんが、発売されるようになります。
井村屋は、1896年(明治29年)に井村和蔵氏が、三重県松坂市にようかん製造販売を始めました。

井村屋の小豆バー好きです。
小豆のイメージがあるよね。
1964年(昭和39年)に井村屋の肉まん・あんまんが誕生します。
井村屋の肉まん・あんまんは、アイスクリームが売れない冬場の商品として開発されました。
主力だったアイスクリームの販売ルートを冬場も活用するためだったそうです。
しかし、この当時日本では冷蔵庫が全家庭に普及していなかっため、なかなか売れませんでした。

冷蔵庫の普及率は、1965年(昭和40年)で50%だったんやて。
そして、冷蔵庫の普及率が低かったほかに、中華まんを温めるには蒸し器が必要だったからです。

蒸すための道具を準備したり、蒸しあがるまでに15分以上はかかります。

一個だけ食べたいけど、蒸すんが面倒くさいねんな。

そうなんだよね。今は電子レンジがあるけど…。国産初の家庭用電子レンジが発売されたのは1965年(昭和40年)で、超高額家電だったみたいだよ。電子レンジの普及率は、2000年代で90%ぐらいだって。
井村屋は、家で蒸して食べるより、まずはその場で熱々の中華まんを食べてもらおうと蒸し器を開発をすることになりました。

ナイスアイディアやね!
井村屋は、1968年(昭和43年)に什器メーカーと共同でオリジナル蒸し器を開発します。
初期の蒸し器は、屋外販売用として灯油でお湯を沸かすタイプでした。
しかし灯油の臭いが気になります。
そこで、1971年(昭和46年)電気蒸し器を機械メーカーと共同開発することに。
円筒状で、内部はたくさん肉まん&あんまんを蒸せるように、4段使用になっている画期的な蒸し器でした。
その蒸し器のおかげで、井村屋の肉まんあんまんが大人気になります。
駄菓子屋や商店では、当時は温かくすぐに食べられるものがありませんでした。
寒い日にホカホカと温かい湯気の立つ肉まん・あんまんは、若者を中心に流行ったそうです。
ちょうどその頃、コンビニエンスストアも全国展開したことも、中華まんの普及に一役買いました。

井村屋さんは肉まんあんまんを発売して、2024年度で60周年やて。ちなみに井村屋では、「中華まん」と総称で呼んでないんやて。肉まん・あんまんと呼んでるんや。
「冬のコンビニレジ横」といえば、おでんともに中華まんも定番商品になりました。
コンビニでカレーまんは売っている?
コンビニの中華まんは、8月末から9月初めには店頭に並びます。
ここ数年カレーまんをコンビニで見かけなくなった気がしませんか?
ひと昔前は、肉まん、あんまん、カレーまん、ピザまんの4種がラインアップしていました。
しかし現在はカレーまんが姿を消しています。

カレーまんがコンビニにないん?
めっちゃ美味しいのに!
コンビニ名 | カレーまんの有無 |
セブンイレブン | ✕ |
ローソン | ✕ |
ファミリーマート | ビストロまん焼きカレー |
ミニストップ | 中華まんを取り扱っていない |
2025年2月時点で、ファミリーマートは「ビストロまん焼きカレー」180円(税込)を販売しています。焼きの茶色は食欲をそそり、チーズが多くて美味しいです。
しかし、従来の中華まんと違います。

またカレーまんと入れ替わるように、昨今では変わり種の中華まんがラインアップしています。

各コンビニのHPを見てるんだけど、肉まん、ピザまん、あんまんは必ずあるよね。あんまんは、粒あんとごまあんの二種類もある…。今年の変わり種でいえば、台湾ルーローまん(セブン)、いちごショコラまん(ファミマ)が発売されていたよ。

コンビニでカレーまん、ないやん!
なんでないんや!

販売するときに問題なのかな?
カレーまんの中身を改良するとスパイスとかこだわるちゃうよね。
特にコンビニの蒸し器でほかの中華まんに匂いが移っちゃうのかな。

そもそもカレーまんの需要が減ったんちゃうか?コンビニでも購入統計取ってるやろ。
スーパーではカレーまんは売っているのでしょうか?

私がよく行くスーパーには、カレーまんは売っておりました!
しかし、肉まん・あんまん・ピザまんの販売スペースに比べて小さいです。
別のスーパーではカレーまんが売っていない…こともあります。

カレーまん、めっちゃ美味しいのに。

美味しいよね。カレーまん食べると、もう一個食べたくなっちゃう。
カレーのスパイスは食欲を増すからねw

カレーだけ入っているカレーまんも好きやけど、チーズが入っているとよりマイルドになってうまいんや。びろ~んと伸びるチーズが最高や。

ねえ、おとうさん(ゆうの旦那)。
なんでカレーまんがコンビニで売っていないと思う?

カレーは好きやけど、カレーまんは食べん。そもそもカレーと皮が合わへんもん。

なんちゅうこというねん。ゆうの旦那、辛口発言やなw
人にはそれぞれ好みがあります。
悲観なことばかり考えず、どうしたらカレーまんの人気が復活するのか、カレーまんの未来を考えてみました。
- カレーの具材を大きくし、ゴロゴロ感だして食べ応えをアップたカレーまん。
- 野菜たっぷりのヘルシー志向、カロリー控えめなカレーまん
- 特産物を使ったご当地カレーまん
なんていうのもいいですよね。
私は、またカレーまんの人気が復活することを願っています。
- 中華まんの起源は中国の包子
- 中華まんは、日本人の好みにアレンジしたもの
- 日本初の中華まんは、新宿中村屋
- カレーまんの生みの親は井村屋
- コンビニにおけるカレーまん、定番落ち。
カレーまん、食べたくなりましたか?
カレーまんは、カレーと、もちもちの皮のハーモニーかつシンプルながらもちょっと刺激的な味わいが魅力です。
コンビニで見かける機会は減りましたが、手作りしたり、ネットで探したりするのもおすすめです。
ふわふわの皮に包まれたスパイシーなカレーの香りは、きっとあなたの心も満たしてくれるでしょう。
ぜひ、あなたもカレーまんの味を再発見してみてください。
参考:井村屋HP/新宿中村屋HP
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