カレーライスを食べる時、あなたは何を添えますか?
水、サラダ、それともゆで卵?
ちょっと待ってください!福神漬けとらっきょうの存在を忘れていませんか?
あの赤い福神漬けと、コリコリとしたらっきょう。
子供の頃から当たり前のようにカレーに添えられていた、最強の薬味コンビです。
でも、ふと疑問に思いませんか?
一体いつから、カレーに福神漬けとらっきょうが添えられるようになったのでしょう?
40年前のカレーの記憶をたどっても、そこには福神漬けがありました。
この不動の組み合わせには、きっと深い理由があるはず。
このブログでは、カレーと福神漬け・らっきょうが織りなす、美味しさの秘密を徹底解説します。
いつから福神漬けとらっきょうは、カレーと一緒に食べるようになった?
「カレーに福神漬けとらっきょう」まるで生まれた時からそこにあったかのような、揺るぎないコンビですよね。
しかし、この出会いは一体いつ、どこで、どのようにして生まれたのでしょうか?
数ある説の中から一つご紹介します。
福神漬けとカレーの出会い
1902年(明治35年)日本郵船の欧州航路の一等客船で出されたカレーライスに、福神漬けが添えられたのが始まりと言われています。
当時、カレーにはチャツネというインドの漬物が添えられていました。

ある時チャツネを切らしてしまい、代わりに福神漬けを出したところ、意外にも評判が良かったそうです。
当時の日本郵船の食事は、世界のトップレベルと評価されていました。
そこで腕を磨いたコックたちが下船後に日本各地で洋食レストランを開いたことで、カレーと福神漬けの組み合わせが広まったと考えられています。
福神漬けの名前の由来は?
福神漬けは、1877年(明治10年)頃に「酒悦」の15代店主、野田清右衛門が考案した漬物です。
酒悦は、1675年(延宝3年)「山田屋」という名で創業し、のちに「酒が悦(よろこ)ぶほど
うまいもの」という意味で名付けられました。

せやね。1675年は江戸時代、四代将軍徳川家綱の頃や。この頃は、幕府の政治が安定してきた時期で、文化も発展し始めたんや。
福神漬けには、大根、茄子(なす)、蕪(かぶ)、瓜(うり)、紫蘇(しそ)、蓮根(れんこん)、刀豆(なたまめ)の7種類の野菜が使われています。
縁起の良い七福神にあやかって名付けられたと言われています。
また、当時の流行作家、梅亭金鷲が上野の不忍池の弁天の近くにお店を構えていたことから名付けられたという説もあります。
福神漬けは、もともと白飯のための漬物として販売されていました。

酒悦の福神漬けは、缶詰に保存できるように開発された漬物で、缶を開けない限り腐りません。
戦地にもっていっても腐らないので軍に重用され、ご飯を食べるための食欲増進用の漬物でした。
除隊後に自分たちの故郷に持ち帰り全国に広まった説が有力です。
「酒悦」は、創業から350年経った今でも福神漬けの味を守りづけています。
赤い福神漬けと茶色い福神漬けの違いは?
赤い福神漬けと茶色い福神漬けの違いは、着色料の有無です。

赤い福神漬けは食紅で着色されており、茶色い福神漬けは野菜本来の色です。
赤い福神漬けは、インドのチャツネの色を真似たという説があります。
ちなみに、7月29日は福神漬けの日で、「しちふく(七福)」の語呂合わせにちなんでいます。
らっきょうがカレーの付け合わせとして選ばれたのはなぜ?
らっきょうがカレーと一緒に食べられるようになったのは、戦前に帝国ホテルの列車食堂で提供したのが始まりという説があります。
外国ではカレーにピクルスが添えられているのが定番でした。
当時の日本ではピクルスに馴染みがなかったため、代わりにらっきょうを添えたと言われています。
ちなみに1899年(明治32年)に、山陽鉄道(現:山陽本線)と官設鉄道(鉄道省管轄)の京都から三田尻(山口県)間の急行列車に食堂付の列車を連結しました。
一等旅客者のサービスとして食堂設備が導入されたのが食堂車の始まりです。

せやせや!その当時は、カレーライスとかビフテキの他にも、本格的な洋食のフルコースも出されてたらしいで!
時代は流れて、新幹線を始め列車の高速化により短時間で移動が可能になりました。
また、新幹線を利用する客が増えたため、座席数を確保することが必要に。
そして、惜しまれつつ2000年(平成12年)3月には新幹線から食堂車がなくなってしまいました。
らっきょうは日本の野菜?
らっきょうは中国原産の野菜で、日本には平安時代に薬用として伝わりました。

せやなぁ、当初は独特の味と匂いがキツうて、みんなあんまり食べへんかったらしいで。
時を経てらっきょうは、江戸時代以降に野菜として広まり、漬物や煮物に使われてきました。
現在はらっきょうは甘酢漬けが主流ですが、しょうゆ漬けや塩漬けなどのバリエーションがあります。

また、らっきょうは「薤白(がいはく)」とも呼ばれている生薬です。
整腸作用、健胃作用、食欲増進作用などがあり、漢方薬としても利用されています。
福神漬けとらっきょう、それぞれの役割
カレーライスにおける福神漬けとらっきょうは、どちらもカレーライスに食感と味のアクセントを加える役割を担っています。
福神漬けは、カリカリとした食感と甘み、酸味が特徴で、カレーの味を引き締めます。
一方、らっきょうは、シャキシャキとした食感と独特の風味があり、カレーにさっぱりとした味わいを加えます。
また、福神漬けとらっきょうには、消化促進作用や食欲増進作用など、健康面での効果も期待できます。
カレーライスに福神漬けとらっきょうが添えられるようになったのは、偶然の出会いと、日本人の味覚に合わせた工夫があったからだと考えられます。
福神漬けとらっきょうは、よりカレーをおいしくする最強のコンビと言えるでしょう。
カレーの相棒、福神漬け・らっきょうの新しいかたち
長年カレーの相棒として愛されてきた福神漬けとらっきょうも、その姿も少しずつ変化しています。
伝統的な味わいを守りつつ、現代のニーズに合わせた多様な商品が登場しているんです。
進化のポイント1:チューブタイプで手軽に!
エスビー食品から発売されている「きざみ福神漬け」「きざみらっきょう」は、チューブタイプの画期的な商品です。

必要な量を手軽に使えるので、一人暮らしの方や、ちょっとだけ欲しい時にも便利。
保存性も高く、いつでも新鮮な風味を楽しめます。
進化のポイント2:多様な味わいで飽きさせない!
従来の甘酢漬けだけでなく、ピリ辛味やしょうが風味など、さまざまなバリエーションが登場しています。
これにより、カレーだけでなく、お弁当やサラダなど、さまざまな料理との組み合わせが楽しめるようになりました。
進化のポイント3:素材にこだわった健康志向の商品も!
国産素材や有機栽培の素材を使用するなど、素材にこだわった商品も増えています。
健康志向の高い消費者も安心して味わえる、ワンランク上の福神漬け・らっきょうです。
進化のポイント4:組み合わせの進化で新しい味の発見!
カルディコーヒーファームの「よくばりトリオ」のように、福神漬け、らっきょう漬けにしょうがを加えた商品も登場しています。

一度に複数の味を楽しめるので、カレーとの相性も抜群です。
なぜ進化しているの?背景にある消費者のニーズ
これらの進化の背景には、消費者の多様なニーズがあります。
- 時短・簡便化ニーズ:忙しい現代人にとって、手軽に使えるチューブタイプは魅力的です。
- 健康志向ニーズ:素材にこだわった商品は、健康意識の高い層に支持されています。
- 多様な食シーンへの対応:カレー以外の料理にも使えるバリエーションは、食卓を豊かにします。
- 新しい味への探求心:いろいろな味を試したいという消費者の声に応えています。
福神漬け・らっきょうは、日本の食卓に欠かせない存在として、これからも進化を続けていくでしょう。
ぜひ、最新の福神漬け・らっきょうを試して、新しいカレーの世界を体験してみてください。
【まとめ】カレーと福神漬け・らっきょう:日本の食文化が誇る、比類なき名コンビ
カレーライスに福神漬けとらっきょうが添えられるのは、単なる偶然ではありません。
それぞれの食材が持つ独特の風味と食感が、カレーの味を引き立てる役割を果たしています。
福神漬けの甘みと酸味、らっきょうのシャキシャキとした食感は、カレーの濃厚な味わいに絶妙なアクセントを加えます。
この最強コンビの秘密を知れば、カレーを食べるのがさらに楽しくなること間違いなしです。
日本の食文化が育んだこの比類なき名コンビを、ぜひご堪能ください。
- 1902年(明治35年)日本郵船の欧州航路の一等船客にカレーライスにチャツネの代用として福神漬けが出されたのがきっかけ
- 戦前に帝国ホテルが列車食堂でカレーライスにらっきょうを一緒に提供された説が有力
- 福神漬けは1877年(明治10年)頃、酒悦の15代店主野田清右衛門が考案した漬物
- らっきょうは、中国の野菜で、平安時代に薬用とされていた
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