「今日の晩御飯、何にする?」食卓の候補にあがるカレー。
そのカレールーの年間支出と購入数量を都道府県別に調査しました。
2024年の最新データから、真のカレー県。
つまり最もカレールーにお金をかけ、たくさん消費しているのは一体どこなのでしょうか?
総務省統計局の家計調査に基づいた驚きのランキングを発表します!
さらに、No.1に輝いた〇〇県△△市のカレー愛あふれる食文化にもせまります。
【2024年】カレールー年間支出額・購入数量No.1都市は?
都道府県庁所在市と政令指定都市別の品目別年間支出金額および購入数量ランキング。

へぇ、総務省統計局の家計調査で発表されとる、品目別の年間の支出金額と購入数量のデータから、地域ごとの違いを調べるんやねぇ。ほんなら、どんなことが分かったんか、めっちゃ気になるわ!
このデータからは、地域ごとの食文化や消費傾向といった興味深い違いが見えてきます。
都道府県庁所在市以外に政令指定都市である川崎市、相模原市、浜松市、堺市、北九州市のデータも含まれています。
今回は、最新の2022年〜2024年の平均データに焦点を当て、油脂・調味料カテゴリーに含まれるカレールーの年間支出金額と購入数量を紹介します。
総務省統計局・家計調査家計調査(家計収支編) 調査結果2024(https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html)
※2022年(令和4年)~2024年(令和6年)平均
まずは、日本全体の平均値を確認してみましょう。
- カレールー年間支出金額(全国平均):1,418円
- カレールー年間購入数量(全国平均):1,241g
これらの平均値を基準として、あなたの街のランキングを予想してみるのも面白いかもしれません。
それでは、いよいよ気になるNo.1都市を見ていきましょう。
どの都市が年間で最もカレールーにお金をかけ、そしてたくさん消費しているのでしょうか?
1~10位
年間支出金額と購入数量1~10位は以下の通りです。
都市名 | 年間支出金額(円) | 都市名 | 購入数量(g) | |
1 | 新潟市 | 1,826 | 新潟市 | 1,647 |
2 | 鳥取市 | 1,713 | 鹿児島市 | 1,500 |
3 | 松江市 | 1,613 | 鳥取市 | 1,498 |
4 | 山形市 | 1,602 | 福島市 | 1,494 |
5 | 長野市 | 1,583 | 盛岡市 | 1,453 |
6 | 静岡市 | 1,577 | 松江市 | 1,451 |
7 | 佐賀市 | 1,562 | 山形市 | 1,409 |
8 | 金沢市 | 1,555 | 金沢市 | 1,367 |
9 | 鹿児島市 | 1,543 | 青森市 | 1,362 |
10 | 盛岡市 | 1,529 | 富山市 | 1,356 |

へぇ~、年間支出額と購入数量No.1は新潟市なんやて!ほんなら、なんでそんなことになってるんやろなぁ?ちょっと気になるやんか!
11~20位
年間支出金額と購入数量11~20位は以下の通りです。
都市名 | 年間支出金額(円) | 都市名 | 購入数量(g) | |
11 | 青森市 | 1,525 | 長野市 | 1,327 |
12 | 熊本市 | 1,520 | 高松市 | 1,319 |
13 | 札幌市 | 1,517 | 札幌市 | 1,318 |
14 | 福島市 | 1,512 | 岡山市 | 1,318 |
15 | 富山市 | 1,497 | 佐賀市 | 1,292 |
16 | 高知市 | 1,470 | 静岡市 | 1,287 |
17 | 秋田市 | 1,445 | 浜松市 | 1,286 |
18 | 松山市 | 1,444 | 大分市 | 1,279 |
19 | 相模原市 | 1,432 | 宮崎市 | 1,263 |
20 | 福井市 | 1,417 | 相模原市 | 1,242 |

へぇー、スープカレー発祥の札幌市が、年間支出金額と購入数量で13位なんやて。意外やなぁ。
21~30位
年間支出金額と購入数量21~30位は以下の通りです。
都市名 | 年間支出金額(円) | 都市名 | 購入数量(g) | |
21 | 大分市 | 1,417 | 津市 | 1,237 |
22 | 奈良市 | 1,414 | 前橋市 | 1,223 |
23 | 岡山市 | 1,413 | 和歌山市 | 1,222 |
24 | 大津市 | 1,406 | 大津市 | 1,219 |
25 | 大阪市 | 1,406 | 甲府市 | 1,219 |
26 | 仙台市 | 1,406 | 秋田市 | 1,218 |
27 | 宮崎市 | 1,404 | 仙台市 | 1,212 |
28 | 山口市 | 1,393 | 広島市 | 1,212 |
29 | 浜松市 | 1,376 | 熊本市 | 1,210 |
30 | 高松市 | 1,370 | 堺市 | 1,205 |
31~40位
年間支出金額と購入数量31~40位は以下の通りです。
都市名 | 年間支出金額(円) | 都市名 | 購入数量(g) | |
31 | 甲府市 | 1,368 | 松山市 | 1,197 |
32 | 広島市 | 1,368 | 徳島市 | 1,193 |
33 | 千葉市 | 1,363 | 福井市 | 1,191 |
34 | 堺市 | 1,359 | 長崎市 | 1,185 |
35 | さいたま市 | 1,356 | 大阪市 | 1,180 |
36 | 徳島市 | 1,341 | 横浜市 | 1,173 |
37 | 横浜市 | 1,337 | 京都市 | 1,163 |
38 | 長崎市 | 1,337 | 奈良市 | 1,161 |
39 | 福岡市 | 1,327 | 岐阜市 | 1,157 |
40 | 岐阜市 | 1,321 | 山口市 | 1,153 |
41~52位
年間支出金額と購入数量41~52位は以下の通りです。
都市名 | 年間支出金額(円) | 都市名 | 購入数量(g) | |
41 | 津市 | 1,313 | 水戸市 | 1,139 |
42 | 川崎市 | 1,310 | 福岡市 | 1,131 |
43 | 和歌山市 | 1,310 | 千葉市 | 1,128 |
44 | 前橋市 | 1,309 | さいたま市 | 1,123 |
45 | 東京都区部 | 1,296 | 川崎市 | 1,121 |
46 | 名古屋市 | 1,284 | 名古屋市 | 1,120 |
47 | 北九州市 | 1,277 | 高知市 | 1,106 |
48 | 京都市 | 1,272 | 宇都宮市 | 1,105 |
49 | 水戸市 | 1,264 | 北九州市 | 1,080 |
50 | 那覇市 | 1,241 | 那覇市 | 1,069 |
51 | 宇都宮市 | 1,211 | 東京都区部 | 1,021 |
52 | 神戸市 | 1,163 | 神戸市 | 958 |

神戸は年間のカレーの支出金額と購入数量が一番少ないんやね。家であんまりカレー食べへんのやろか?
新潟のカレー愛を探る:カレールー支出・購入数量No.1の秘密
「まさか新潟がカレールーの年間支出金額と購入数量で日本一とは!」と驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
豊かな食文化を持つ新潟県。
そして新潟市には、県民に深く愛される独自のカレー文化が根付いているようです。
今回は、その魅力を深掘りするため、地元で人気のカレー店やユニークなカレー味のグルメを紹介します。


ほんまや!新潟がカレールーの年間支出金額と購入数量で1位になるなんて、めっちゃすごいことやんか!
今回は新潟県&新潟市にあるカレーのお店や商品をピックアップしました。
- イタリア軒
- バスセンターのカレー
- 半身揚げ
- 三条カレーラーメン
- カレーだんご
新潟県民が愛してやまないカレーについて解説します。
新潟の洋食文化をリード :老舗「イタリア軒」の足跡
新潟市における洋食の草分け的存在と言われる「イタリア軒」。
1881年(明治14年)の創業以来、その味は多くの人々に親しまれてきました。
上野の精養軒、函館の五島軒と並び称される、日本を代表する三大洋食店のひとつとしても知られています。
新潟に初めてカレーを紹介したのは、イタリア人のピエトロ・ミオラ氏。
彼はフランスのサーカス団の一員として来日しましたが、不遇にも新潟に留まります。
その後、地元の人々の温かい支援を受け、日本初のイタリア料理店を開業します。
そのレストランは、当時の社交場とも言えるほどにぎわい、新潟に西洋の食文化を広める大きな役割を果たしました。

へぇ~、ミオラ氏のレストランって、新潟の鹿鳴館っちゅうくらいすごかったんやなぁ!
またイタリア軒は、日本で初めてミートソースを提供したお店としても有名です。
創業から約150年、ミオラ氏の志を受け継ぎ、伝統の味を守り続けています。
ホテル イタリア軒 マルコポーロ
住所 : 新潟市中央区西堀通七番町1574番地
営業時間 : 7時〜21時 ※食事メニューの提供は11時30分〜
HP : https://www.italiaken.com/restaurant/marcopolo/
※お店の営業時間や定休日、価格等は令和6年3月現在の情報です。
新潟市民のソウルフード : バスセンターの黄色いカレー
新潟市民にとって懐かしい味、「バスセンターのカレー」。
新潟市中央区の万代シティバスセンター内にある立ち食いそば店「名物 万代そば」です。
バスセンターのカレーは、1973年(昭和48年)の創業当時から提供されている人気のメニューです。
もともとはメニューになかったカレーライスですが、お客さんの「カレーが食べたい」という声から誕生したと言われています。
豚骨スープをベースにした黄色いルーの見た目は甘そうです。
見た目に反して、食べ進めるうちにスパイスの風味がじんわりと広がります。
ミニ、普通、大盛と3つのサイズがあり、リーズナブルな価格と注文から提供までの驚きの早さも魅力の一つ。
バスセンターのカレーは、「安い・早い・うまい」の三拍子がそろった逸品です。

「安い・早い・うまい」って最高やん!
このカレーは、地元だけの人気ではなく、県外からもこのカレーを求めて新潟市を訪れます。
平日には約1000食、休日には約1200食も売れるほどの人気ぶりです。
いまや県内だけでなく県外からも多くの人が訪れ、平日で1000食、休日で1200食ほど売り上げるそうです。
名物 万代そば
住所:新潟県新潟市中央区万代1-6-1 バスセンタービル 1F
営業時間 : 8時~19時
定休日 : 無休
※お店の営業時間や定休日、価格等は令和6年3月現在の情報です。
え、これもカレー味!? :全国区のソウルフード「半身揚げ」
「あれ?カレーのブログなのに唐揚げ?」と思われた方もいるかもしれません。
実は、新潟のソウルフードの一つである「半身揚げ」の味付けに、カレー粉と塩が使われているのです。
半身揚げは、日本唐揚協会主催の全国からあげグランプリ半身揚げ部門で最高金賞を受賞したこともあります。
「せきとり」の半身揚げは、ひな鶏を丸ごと半分にカットし、皮がパリパリになるまで揚げた一品。
モモ肉、むね肉、ささみ、ナンコツなど、さまざまな部位の食感と味わいを一度に楽しめます。
おかずとしてはもちろん、ビールのおつまみとしても大人気です。
この半身揚げを考案したのは、鳥専門店「せきとり」の初代店主、関 正吾さん。
養鶏業を営む中で経営難に直面した関さんは、1959年(昭和34年)に屋台で鶏の唐揚げを提供することを思いつきます。
部位ごとに切り分ける手間や廃棄を減らし、手頃な価格で満腹になってもらえるようにと半身で提供。
半身という斬新さが評判を呼びました。
特に、冷めても美味しいカレー味の半身揚げは、多くの人に愛される看板メニューへと成長しました。

新潟では鶏の半身揚げがクリスマスの定番なんやて!クリスマスシーズンは本店だけで3,000個も売れるらしいで!
鳥専門店 せきとり
住所: 新潟県新潟市中央区窪田町3-199
営業時間 :16:30 ~ 20:30 (LO 20:00)
定休日 月曜日 ※年末年始、お盆時期等変動する場合あり
HP :http://www.sekitori.net/
※お店の営業時間や定休日、価格等は令和6年3月現在の情報です。
熱々がたまらない : 職人の味「三条カレーラーメン」
カレーとラーメンという、二つの国民的料理が融合した「カレーラーメン」。
新潟五大ラーメンの中でも特に長い歴史を持ち、三条カレーラーメンのルーツは約80年前にさかのぼります。
東京の洋食店でイギリス式カレールーの製法を学んだ職人が、新潟県三条市の食堂でラーメンと組み合わせたことと言われています。
戦前から存在していましたが、高度経済成長期に三条市の金物産業で働く多くの職人たちに広まりました。
忙しい職人にとって、出前でも冷めにくく、体が温まるカレーラーメンはまさに理想の食事だったのです。
三条カレーラーメンは、地元産業で働く人々のニーズに応える形で生まれた、まさに地域に根差したご当地ラーメンと言えるでしょう。
甘さとスパイシーさの絶妙なハーモニー : 意外な「カレーだんご」
「だんご」と聞いて想像するのは、あんこやみたらし味かもしれません。
しかし、新潟県三条市の三笠屋製菓には、白玉だんごの中にうずらの卵と甘口のカレーフィリングが入った、ユニークな「カレーだんご」が存在します。
団子の中にカレーを包むという斬新な発想は、もはやスイーツというより軽食やお惣菜といった印象です。

ほんまや!団子の中にカレーて、めっちゃ斬新やん!せやけど、なんか想像したらめっちゃ美味しそうやなぁ〜!
土日祝日と数量限定で販売されており、残念ながら通販での取り扱いはありません。
地元を訪れた際には、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
三笠屋製菓
住所:新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦1221番地
営業時間:8時~18時
定休日:火曜日(繁忙期は営業)
HP:http://mikasayaseika.com/index.html
※お店の営業時間や定休日、価格等は令和6年3月現在の情報です。
【まとめ】 新潟が誇る豊かなカレー文化、その背景と未来への展望
今回の【2024年】カレールー年間支出&購入数量ランキングNo1の新潟県新潟市。
まさに「真のカレー県」と呼ぶにふさわしい結果となりました。
この結果の背景には、単にカレールーの消費量が多いだけでなく、地域に深く根ざした独自のカレー文化が存在することが明らかになりました。
また新潟は、良質なコメの産地としても全国的に知られています。
美味しいコメは、カレーとの相性も抜群であり、県民の日常食としてのカレーを支える大きな要因の一つと言えるでしょう。
さらに注目すべきは、「カレー県にいがた」を全国に発信するための実行委員会が発足しているという動きです。
これは、新潟県全体でカレーの魅力を積極的にアピールし、地域活性化にもつなげようという強い意気込みの表れでしょう。
老舗洋食店の伝統の味から、市民のソウルフード、そしてご当地グルメまで、カレー文化を持つ新潟県だからこそできる取り組みと言えます。
皆さんも、機会があればぜひ新潟を訪れ、その豊かなカレー文化を 肌で感じてみてください。
また2025年度のカレールー年間支出額・購入数量No.1都市はどこになるでしょうか?
新潟市がこのまま一位をキープするのか、それとも他の都市が追い抜いて一位になるのか、今後の展開が気になりますね。
- 2024年度、カレールーの年間支出額と購入数量のNo.1は新潟市
- 新潟初洋食提供の店イタリア軒
- 黄色いルーが特徴のバスセンターのカレー
- カレー味の半身揚げ
- 三条市民が愛してやまない三条カレーラーメン
- もはや主食のカレーだんご
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