宮城県塩竈市の潮風を感じる港町で、出会ったのは「みなと塩竈海保カレー」。
海上保安庁が監修した、ちょっと特別なご当地カレー体験です。
先日、2025年3月23日に開催された「第3回 みなと塩竈海保カレーまつり」に潜入!
潮風とともに漂う、食欲をそそるカレーの香り…。
海を守る男たちの魂が込められた一杯は、どんなカレーなのでしょうか?
さあ、私たちと一緒に、熱い思いが詰まった「海保カレー」の世界へ、出発進行!
海を守る精鋭たち :海上保安庁・海上保安部とは?
私たちの暮らしと深く関わる海。
その安全と安心を守るために、日々活躍しているのが海上保安庁、そして各地に置かれた海上保安部です。
昭和23年5月に誕生した海上保安庁は、海の警察とも言える存在。
単に海の事件を取り締まるだけでなく、日本の大切な領海を守り、もしもの海難事故の際には人命救助を行います。
美しい海を守るための環境保全活動や、災害時には迅速な対応も。
また、安全な船の行き来を支えるための情報提供や、知られざる海洋調査も彼らの大切な任務なのです。
海上自衛隊との違い :それぞれの「守る」
同じ「海」を守る組織として知られる海上自衛隊。
しかし、その役割は大きく異なります。
海上自衛隊の主な任務は、他国の武力攻撃から日本を守ること。
一方、海上保安庁は、あくまで海の治安維持や海難救助といった、海上の安全確保に特化しています。
どちらも日本の海を守る存在ですが、その任務は明確に分かれています。
巡視船の「船飯」:「入港カレー」に込められた思い
長い航海を終え、港に戻った巡視船の乗組員たちを待つのは、「入港カレー」です。
数日間の海上勤務を終えた彼らにとって、「入港カレー」は単においしいカレーではありません。
「帰ってきた!」という実感を強く与えてくれる、特別な食事なのです。
海上保安官にとって、カレーは単なる食事以上の意味を持ちます。
長い航海の折り返し地点や、待ちに待った入港の日などに食べられます。
航海のスケジュールに合わせて各船でカレーの日が決められているほどです。
また各地の港では、その土地ならではの食材を使ったカレーが作られることもあり、乗組員たちの楽しみの一つとなっています。
巡視船艇では、カレーに限らず、日替わりでいろいろな食事が提供され、主計科職員の自慢の料理が並びます。
これらの食事は、海上保安官のモチベーションや日々の活動に直結する、非常に重要な要素なのです。
覚えてください!: 海のもしもは「118番」
最後に、海の安全に関する大切な情報です。
もし海で事件や事故に遭遇したり、見かけたりした場合は、迷わず「118番」に通報してください。

これは、陸の事件や事故における「110番」、火災や救急の「119番」と同じように、海の緊急連絡先として全国共通の番号です。
覚えておくと、いざという時に役立ちます。
実食!「みなと塩竃海保カレー」体験レポート
宮城県塩竈市に拠点を置く宮城海上保安部で生まれた「みなと塩竃海保カレー」は、単なるご当地カレーではありません。
塩竈の豊かな海の幸と、海を守る海上保安官たちの熱い思いが詰まった、特別な一皿です。
さらに魅力的なのは、それぞれの巡視船が、個性豊かなオリジナルカレーを持っているということ。

先日、3月23日に開催された「第3回 みなと塩竈海保カレーまつり」に参加しました。
開催時間前から長蛇の列ができるほどの賑わいでした。
今回は二つのカレーを実際に味わい、その魅力をレポートします。
また意外なコラボレーションのパイ&クッキーをご紹介!
実食レポート①:巡視船ざおう ビーフカレー(ハーフサイズ)
「巡視船ざおう」のビーフカレーは、ハーフサイズながらも食欲をそそる豊かな香りが特徴です。
一口食べれば、驚くほど柔らかく、とろけるような牛肉の食感に感動するでしょう。

辛さは控えめで、じっくり煮込まれた牛肉のコクと旨味が口いっぱいに広がります。
さらに、きのこやマッシュルームの優しい風味と食感がアクセントとなり、最後まで飽きることなく美味しくいただけます。
老若男女問わず、誰もが親しみやすい、まさに王道のビーフカレーと言えるでしょう。
実食レポート②:巡視船まつしま シーフードカレー(ハーフサイズ)
「巡視船まつしま」のシーフードカレーは、塩竈ならではの海の恵みをふんだんに使った、海鮮好きにはたまらない一品です。
まず目を引くのは、丸ごと入ったぷりっぷりのホタテ!
噛むほどに広がる磯の香りが食欲をそそります。

ルーには、昆布とかつおの出汁がしっかりと効いており、奥深く優しい味わい。
程よいスパイスの香りが食欲をかき立てます。
さらに、魚(いか)のすり身も入っており、独特の食感と凝縮された海のうま味が楽しめます。
まさに一口食べれば、塩竈の豊かな海を感じられる、贅沢なシーフードカレーです。
巡視船くりこま フルーツキーマカレーについて
残念ながら、今回は「巡視船くりこま」のフルーツキーマカレーをいただくことができませんでした。

ほんまに残念やわ〜。お腹いっぱいで、全然食べられへんかったんやもん。しゃあないけど、めっちゃ悔しいわ!
フルーツとキーマカレーという意外な組み合わせが、一体どんなハーモニーを生み出すのか、想像力をかき立てられます。
フルーティーな甘さとスパイスの刺激が絶妙に調和した、他では味わえない特別なカレーなのかもしれません。
次回、塩竈を訪れる際には、ぜひともこの「巡視船くりこま」のフルーツキーマカレーを味わってみたいです。
今から期待に胸が膨らみます!
おまけ:海保カレー味の意外なコラボレーション
海保カレーパイ
袋を開けた瞬間、ふわっとカレーの良い香りが漂います。
しっとりとしたパイ生地の中には、甘さ控えめの白あん。

そして、ほんのり香るスパイスが絶妙なアクセントになっています。
甘いものが苦手な方でもきっと気に入る、和と洋が融合したような、不思議だけど美味しいパイです。
牛乳との相性も抜群でした。
海保カレー味クッキー
こちらも封を開けると、食欲をそそるカレーの香りが広がります。
口に入れると、優しい甘さとほんのりとした塩味が感じられ、後からスパイスの風味が追いかけてきます。

サクサク、ほろほろとした食感も心地よく、ついつい手が止まらなくなる美味しさ。
最初は少しずつ食べようと思ったのですが、気が付いたら全部平らげてしまいました。
【まとめ】塩竈の魅力が満載「みなと塩竈海保カレー」を味わってみませんか?
今回のブログでは、「みなと塩竈海保カレー」の魅力をご紹介しました。
海上保安庁監修で始まったこのご当地カレーには、塩竈の豊かな海の幸、そして海を守る人々の温かい思いが詰まっていました。
「巡視船ざおう」の優しいビーフカレー、「巡視船まつしま」の海の恵み豊かなシーフードカレー。
そして、試食はできなかったものの、フルーツキーマカレーも気になる存在です。
さらに驚きだったのは、カレー味のパイとクッキー。
どちらもカレーの風味を生かしつつ、甘さや塩味とのバランスが絶妙でした。
もし塩竈を訪れる機会があれば、ぜひこの「海保カレー」を味わってみてください。
きっと、忘れられない食体験となるはずです。
最後に、日本の海を守るという重要な役目を担い、日々任務に尽力されている海上保安庁の皆様に、改めて感謝申し上げます。

みなと塩釜海保カレー 3種セット
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