みなさんは、どんなカレーがお好きですか?
「スパイスが効いた本格カレー!」
「家庭の味が恋しい、じゃがいもカレー!」
など、カレーは奥深く、それぞれの魅力がありますよね。
暑い夏でも、カレー欲は止まらない!
そんなあなたにオススメしたいのが、キーマカレーとドライカレーです。
ひき肉を使ったこの2つのカレーは、実は全く違う料理なんです。
この記事では、それぞれの特徴や違いを徹底解説!
違いを知れば、いつものカレーがもっと楽しくなるはず。
さあ、カレーの世界を一緒に探求しましょう!
キーマカレーってどんなカレー?歴史と特徴を深掘り!
みなさん、キーマカレーってご存じですか?
ひき肉を使った、あのスパイシーで美味しいカレーですよね。

でも、その歴史や特徴について、詳しく知っている方は意外と少ないかもしれません。
キーマカレーは、インド発祥の料理です。
「キーマ」とは、ヒンディー語で「細かいもの」を意味します。
つまり、キーマカレーはひき肉を使ったカレーということですね。
インドでは、宗教上の理由から牛肉や豚肉を食べる習慣がありません。

へぇー、ヒンドゥー教では牛さんは神聖な動物で、豚さんは不浄な動物とされてるんやて。
キーマカレーには、主に羊肉や鶏肉のひき肉が使われます。
一方、日本では牛肉や豚肉を使ったキーマカレーが一般的です。
キーマカレーの歴史は、16世紀のムガル帝国時代にさかのぼります。
ムガル帝国は1526年~1858年まで繫栄したインド史上最大イスラム王朝。
「ムガル」とはモンゴル人という意味です。
ムガル帝国は、インド史上最大のイスラム王朝で、現在のインド、パキスタン、バングラデシュにまたがる広大な地域を支配していました。
3代目皇帝アクバルの時代に、キーマカレーが誕生したと言われています。

へぇー、ムガル帝国って332年も続いたんやなぁ。ほんで、滅亡した1858年(安政5年)っちゅう年は、日本やったら安政の大獄があった年なんやね。なんか、歴史って繋がっとるもんやなぁ。
日本で初めて本格的なキーマカレーを提供したのは、純インド料理「アジャンタ」です。
創業者のジャヤ・ムルティ氏には「本格的なインド料理を開きたい」という熱い思いを持っていました。
1957年(昭和32年)東京・阿佐ヶ谷に「カレーとコーヒーの店アジェンタ」を始めます。
その後1961年(昭和36年)東京九段に「純インド料理アジェンタ」を開店します。
当時の日本では、数少ない本場のインド料理のお店です。
当初、日本では羊肉のひき肉が手に入らなかったため、鶏ひき肉を使用していました。
その後、1985年(昭和60年)に麹町に移転し、現在も営業を続けています。
2008年(平成20年)頃から、日本でキーマカレーブームが起こりました。
カフェ飯として提供されるようになり、若い世代を中心に人気を集めます。
さらに、2021年(令和3年)にニュータイプキーマカレーブーム到来。
- スパイスカレー系キーマ
- 台湾料理系キーマ(担々系、魯肉(ルーロー)系)
- 和風キーマ(出汁系)
- ビジュアル系キーマ(チーズをたくさんかけるなど)
など、さまざまなアレンジキーマカレーが登場し、新たなブームを巻き起こしています。
日本のキーマカレーは、具材や味付けに決まりがないことが魅力です。
元祖は日本の豪華客船!?ドライカレーの歴史
実はドライカレーは、日本で生まれたカレーだって知っていましたか?
その歴史をひも解くと、意外なエピソードが隠されています。
ドライカレーのルーツは、1910年(明治43年)頃に、日本郵船のヨーロッパ航路船「三島丸」の日本人コックが考案したと言われています。

「三島丸」はめっちゃええ豪華客船で、サービスもほんまに世界トップレベルやったらしいで。食事もそれはもう、信じられへんくらいクオリティの高い最高級やったんやて。
三島丸が暑いインド洋を航行中のこと。
食欲をなくしたお客さんのリクエストに応えて作られたのが、ひき肉を使った汁気の少ないカレーです。
それがドライカレーの原型でした。
残されたディナーメニューには、「Lobster & Dried Curries(ロブスターとドライカレー)」という記録が残っているそうです。
三島丸の航行終了後、そのレシピを受け継いだのが、1952年(昭和27年)に東京・丸の内に創業した「欧風ダイニングポールスター」でした。
日本郵船の関連会社が経営していたこのレストランは、惜しまれつつも2021年(令和3年)1月に閉店します。
この店のドライカレーは多くの人に愛され続けました。
さらに、三島丸にはもう一つ、カレーにまつわる興味深いエピソードがあります。
それは、カレーに福神漬けを添えるという、私たちにとってはおなじみの組み合わせの発祥が、この三島丸だったという話です。
日本生まれのドライカレーは、キーマカレーをアレンジしたカレーというだけでなく、日本の洋食文化を語る上で欠かせない存在と言えるでしょう。
汁気が少なく、パラパラとした食感が特徴のドライカレーは、キーマカレーとはまた違った魅力があります。
具材やスパイスの組み合わせによって、さまざまなバリエーションが楽しめるのも人気の理由です。
キーマカレーとドライカレー、似てるけどココが違う!
キーマカレーとドライカレー、どちらもひき肉を使ったカレーですが、見た目も味もちょっと違いますよね。
共通点はひき肉を使うことですが、作り方や味わいに違いがあります。
キーマカレーの魅力:
キーマカレーは、トマトやヨーグルト、スパイスなどをじっくり煮込んで作ります。
そのため、全体的にとろみがあり、素材のうま味が凝縮された奥深い味わいが特徴です。
時間をかけて煮込むことで、スパイスの香りが引き立ち、食欲をそそります。
ドライカレーの魅力:
一方、ドライカレーは、野菜を加えて炒めたり、少量の水分で煮詰めたりして作ります。
水分が少ないため、パラパラとした食感が楽しめます。
短時間で手軽に作れるのも魅力の一つです。
違いをまとめると:
- 作り方:
- キーマカレー:煮込み料理
- ドライカレー:炒め物、または少量の水分で煮詰める
- 水分量:
- キーマカレー:とろみがある
- ドライカレー:水分が少ない
- 調理時間:
- キーマカレー:比較的時間がかかる
- ドライカレー:短時間で仕上がる
キーマカレーとドライカレーの違いを知ることで、カレーの世界がさらに広がります。
ドライカレーにも3種類ある?!奥深いドライカレーの世界
「ドライカレー」と聞いて、あなたはどんなカレーを思い浮かべますか?
実は、ドライカレーには大きく分けて3つのタイプがあるんです。

- キーマタイプ:
- ご飯の上に、ひき肉と野菜を炒めたカレーを乗せたもの。
- キーマカレーに近い見た目ですが、汁気が少なく、具材がゴロゴロしているのが特徴です。
- 炒飯タイプ:
- ご飯とひき肉、野菜をカレー粉で炒めたもの。
- カレー風味の炒飯のような味わいで、手軽に作れるのが魅力です。
- ピラフタイプ:
- 生米と具材とカレー粉を入れて炊き上げたもの。
- 洋風炊き込みご飯のような味わいで、パラパラとした食感が楽しめます。

せやで!ピラフはフランス生まれで、「洋風の炊き込みご飯」みたいなもんやね。
近年では、各食品会社からさまざまな「ドライカレーの素」が販売されており、手軽にドライカレーを楽しめるようになりました。
炊いたご飯に混ぜるだけのものから、炒飯タイプ、ピラフタイプまで、バラエティ豊かな商品がそろっています。

炒飯タイプとかピラフタイプのドライカレーがどっから来たんかって話やけど、残念ながらはっきりした資料は見つからへんかったんやわ。
しかし、日本の食文化の中で独自に発展してきたことは間違いありません。
ドライカレーは、キーマカレーとはまた違った魅力を持つ、奥深いカレーの世界です。
「ドライカレー」は海外で通じない!?英語での正しい伝え方と注意点
日本で親しまれている「ドライカレー」。
でも、海外で「ドライカレー」と言っても、残念ながら通じないことが多いんです。
なぜなら、「ドライカレー(dry curry)」は、日本で作られた和製英語だからなんです。

和製英語っちゅうんは、日本人が英語っぽく作った言葉のことなんやて。せやから、本場の英語使うてる人には、意味が通じへんことがあるらしいで!
では、ドライカレーを英語で説明するには、どうすれば良いのでしょうか?
- 炒飯タイプのドライカレー:
- 英語では「curry-flavored fried rice」と表現します。
- 「カレー風味の炒飯」という意味です。
- ピラフタイプのドライカレー:
- 英語では「curried pilaf」と表現します。
- 「カレー風味のピラフ」という意味ですね。
- キーマカレータイプのドライカレー:
- こちらは「keema curry」または「minced-meat curry」で通じます。
- 「ひき肉のカレー」という意味です。
このように、ドライカレーの種類によって、英語での表現方法が異なります。
和製英語は、私たちの日常に深く根付いていますが、海外では通じない言葉もたくさんあります。
異文化交流を楽しむためにも、英語の正しい表現を覚えておくと良いですね。
【まとめ】キーマカレーとドライカレーの違いを知って、もっとカレーが好きに!
いかがでしたでしょうか?今回は、キーマカレーとドライカレーの違いについて、歴史や特徴を交えながら深掘りしてみました。
ひき肉を使ったカレーという共通点がありながらも、キーマカレーはインド発祥の煮込み料理、ドライカレーは日本生まれの炒めご飯や炊き込みご飯という料理。
それぞれ異なるルーツと魅力を持っていることがお分かりいただけたかと思います。
カレーの世界は本当に奥深く、探求すればするほど新しい発見があります。
ぜひ、あなたもカレーの魅力を再発見し、もっとカレーを好きになってくださいね!
- キーマ―カレーは、インドの料理
- キーマカレーはスパイスやヨーグルトでじっくり煮込み、とろみが特徴
- ドライカレーとは、キーマカレーをアレンジしたカレーで日本人が考案
- ドライカレーは、日本で生まれた洋食で、炒飯タイプやピラフタイプなどが存在
- ドライカレーは和製英語
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